乳糖不耐症協会の活動内容

乳糖不耐症の「無害化」を目指して

乳糖不耐症は社会の問題です。人によっては症状は非常に厄介ですが、以下の3つが社会的に達成されることで、実質的な「無害化」が可能です。

乳糖不耐症協会の目指す未来

1.症状に関する認知度が高まり、適切な対処法が広まる

乳糖不耐症の症状のコントロールには、乳糖不耐であることの自覚と、それに基づく食事管理が何よりも重要です。乳糖不耐症の認知度が低い現状では、自分が乳糖不耐であると気づかないまま乳製品を摂っては調子を崩している人も多いのではないかと思います

そのため、まずは症状についての認知度を向上させることが非常に重要です。また、社会の中で乳糖不耐症の存在感が増すことで、以下の2つの目標の現実化も後押しされると考えます。

2.ラクトースフリー食品が開発され、一般に流通するようになり、消費者に選択肢が生まれる

現在、日本国内では、0.1~0.01%以下のラクトースフリーミルク(無乳糖牛乳)は販売されていません。また、諸外国で市販されているラクトースフリーの生クリームや、フレッシュチーズ、アイスクリーム、チョコレートなどの加工乳製品も販売されていないのが現状です1

乳糖不耐症協会では消費者にラクトースフリーの選択肢が生まれる未来を目指し、食品企業にラクトースフリーの商品開発を求めていきます

3.ラクターゼ(乳糖分解酵素)の市販薬化が達成され、薬局でも購入できるようになる

他方、日本以外のほぼ全ての先進国では、ラクターゼ製剤は医師の処方箋が不要な市販薬(一般用医薬品)として薬局で販売されています

ラクターゼ製剤は、麹菌由来の製法が一般的な「消化酵素」であり2、また成人が使用する場合の安全性は上記のように世界的に確立されています。現状のように、日本でのみラクターゼが市販されていないのは不合理としか言いようがありません3

乳糖不耐症協会では、ラクターゼ製剤の市販薬化を求めています。

以上の3つが、乳糖不耐症協会が実現を目指す、乳糖不耐症の被害を軽減させるために必要な取り組みです。

いずれも決して難しいことではなく、諸外国ではすでに実践されているものばかりですが、日本ではどれも手が付けられていないために、多くの人が不必要に苦しみ続けているのが現状です。自覚症状のある人が推定3千万人もいるこの国で、乳糖不耐症に対する適切な取り組みがなされていない現状は道理に合いません

乳糖不耐症協会では、一刻も早く問題を軽減するべく、以上の3つの実現を目指した活動を行っています。

乳糖不耐症でも「安心して生活できる社会」へ

乳糖不耐症協会は、日本で初めての乳糖不耐症に関する当事者団体です

現時点で法人化はされていませんが、乳糖不耐症でも「安心して生活できる社会」を目指して、様々な活動を行っています。後援企業等はなく、運営費用は本ウェブサイトの広告収入で賄われています4

活動内容としては、大きく分けて「乳糖不耐症に関する広報・啓発」「信頼できる情報の集積・発信」「社会に向けた取り組みの働きかけ」の3つを行なっています。

具体的な取り組みとしては、以下のような活動を行なっています。

  • 乳糖不耐症に関する啓発活動
  • 各種メディアへの働きかけ、取材協力
  • ウェブサイトを通じた信頼性の高い情報の集積、発信
  • SNS等を通じた当事者の組織化、経験の集積
  • 独自データの収集、研究機関への支援
  • 商品開発の支援・促進を含む、企業への働きかけ
  • ラクターゼ製剤の市販化に向けた医薬品製造会社への働きかけ
  • パブリックコメント等を通じた制度改正に関する要請

過敏性腸症候群(IBS)など、お腹の問題で社会からの偏見に苦しむ方々との協力・相互支援も予定しています。

また、乳糖不耐症協会のTwitterアカウント(@lactosefree_jpn)では、レシピや乳不使用食品などに関するお役立ち情報を発信しています。ウェブサイトより高い更新頻度で情報をお届けしているため、よろしければこちらもフォロー・拡散をお願いします。

乳糖不耐症協会では現在、乳糖不耐症の経験に関するアンケートを実施しています。また、リサーチ担当者や記事執筆者など、現在協力者を募集中です。当協会の理念にご賛同いただき、活動にご協力いただけるという方は、本ウェブサイトのお問い合わせフォームよりご連絡ください

注釈

  1. 詳しくは「世界の乳糖フリー事情〜スーパー編〜」
  2. 後藤真孝(2012)「カビ由来 ラクターゼについて」
  3. ラクターゼへのアクセスが限られるということは、乳糖不耐症の人が乳製品を摂取する機会を奪われているということでもあります。これは、カルシウムやビタミンDの欠乏にもつながりうる重要な問題です(参考:Suchy FJ [et al.] (2010) NIH consensus development conference statement: Lactose intolerance and health
  4. 広告はブログページにのみ表示される仕様になっています。本サイトの広告を経由して商品を購入された場合、売り上げの一部が当協会の活動費になります