症状・対処法

「ビオラクターゼ」にラクターゼは入ってる?乳糖不耐症への効果は?

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「ビオラクターゼ」の乳糖不耐症への効果について

「ラクターゼ 薬」で検索するとヒットする薬、「ビオラクターゼ」

乳糖不耐症の症状抑制に高い効果がある乳糖分解酵素「ラクターゼ」。このラクターゼは日本国内では処方薬に指定されていて、薬局等で購入することはできません(「ラクターゼの市販化に向けて 〜 スイッチOTC化の提言」)。

しかし、Google検索で「ラクターゼ 薬」と検索すると、「ビオラクターゼ」という薬がいくつかヒットします。

もしもこれらがラクターゼの薬ならば、乳糖不耐症の人にとってはとても助かります。しかし、日本にラクターゼの市販薬は存在しないはず・・・。

実際のところどうなっているのか、検証してみました。

結論:「ビオラクターゼ」と付く商品に、ラクターゼは含まれていない

調べてみた結果ですが、残念ながら、「ビオラクターゼ」と付く商品にラクターゼは一切含まれておりません

以下、ひとつずつ有効成分について確認していきます。

1.米田薬品工業「ビオラクターゼ」(指定医薬部外品)

「ビオラクターゼ」の有効成分は、ラクトミン(乳酸菌)、糖化菌(納豆菌)、ビオヂアスターゼ(複合消化酵素)、乾燥酵母(賦形財) です。ラクターゼ は含まれていません。

2.米田薬品工業「ビオラクターゼ アルファ」(第3類医薬品)

「ビオラクターゼ アルファ」成分は、ラクトミン(乳酸菌)、糖化菌(納豆菌)、ビオヂアスターゼ、センブリ末、ジメチルポリシロキサン、ケイヒ末、メチルメチオニンスルホニウムクロライド(MMSC)、ウイキョウ末、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムです。ラクターゼは含まれていません。

特徴を挙げるとすれば、このラインナップの中では唯一、胃の粘膜を修復する機能があるMMSCが含まれています。

また、全く同じ商品が、グレートアンドグランド株式会社から「ビオラクターゼ プラス」という販売名で販売されています(製造元は米田薬品工業)。

3. 米田薬品工業「新ビオラクターゼS錠」(指定医薬部外品)

「新ビオラクターゼS錠」の有効成分は、 ビフィズス菌、ラクトミン(フェカルス菌)、ラクトミン(アジドフィルス菌)です。ラクターゼは含まれていません

1・2の商品と違い、消化酵素・納豆菌は含まれていない代わりに、乳酸菌に特化していることを押し出しています。

それでもビオラクターゼに、乳糖不耐症への効果はあるの?

乳糖不耐症の症状の原因である「乳糖」は、基本的に、ラクターゼ以外の酵素によっては分解されません。また、1・2の有効成分である複合消化酵素「ビオヂアスターゼ」は、主にでんぷんとタンパク質の消化を助ける酵素だそうです

したがって、上の商品を使用しても、乳糖の分解が直接的に促進されることはありません。

▶︎参考:「乳糖不耐症の症状はなぜ起こる?〜お腹が痛くなる仕組み〜

一方で、1〜3の商品はどれも善玉菌を服用することで、腸内環境を全体的に向上させることを謳っています。そのため、ラクターゼ製剤ではないことを十分理解した上で、一般的な整腸剤として使用する分には、問題はないかと思います。

ただし、1の商品(ビオラクターゼ)には、添加物として「乳糖水和物」が使用されているようです。基本的に、錠剤に添加されている程度の乳糖で症状が出ることは稀ですが、症状が非常に重いという自覚のある方は、避けた方が良いかもしれません。

ご使用の際は、ご自身の判断で使用するようにしてください。

まとめ

以上、国内で販売されている「ビオラクターゼ」という薬について、乳糖不耐症への効果を検討してきました。結論としては、「ラクターゼは含まれていないため直接的に効果はないが、一般的な整腸剤としての効果は期待できる」、ということになるかと思います。

整腸剤が悪いわけではありませんが、乳糖不耐症協会としては、海外からの個人輸入サイトなどを使った、きちんとしたラクターゼ製剤の購入を推奨します。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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